胃がんが恐ろしいのは転移を起こして無限に増殖することです
がんが恐ろしいのは転移を起こして無限に増殖することです。普通の細胞は無限に増殖することはありませんが、がん細胞は周りにお構いなく自分勝手に無限に増殖し、その結果、正常な細胞の生存を妨げてしまうことです。胃の細胞は、食物を消化する胃の働きをしてくれないと困りますよね。がん細胞は胃の働きはしてくれません。それどころか、でかい面をして本来の胃の細胞の居場所さえふんだくって、胃の正常な細胞の居場所を無くしてしまうのです。そして自分の家族だけをドンドン増やします。胃の働きをしないごくつぶしのろくでなし細胞だけになってしまった胃はいったいどうなってしまうのか?胃はもはや単なる肉の塊に過ぎず、胃としては機能しません。
胃以外の臓器にもドンドン転移して同じようなことが起こりますから、体の中はまともに働いている臓器がドンドン減ってきます。で、そのうちに生命維持が出来なくなって、ジエンドとなります。恐ろしい胃がんにならない100%確実な方法は今のところありませんので、胃がんになっても如何に早く胃がんを発見するかが重要です。それにはまず胃がんの症状を知らなくてはなりません。はたして胃がんの症状にはどのようなものがあるのかを見ていきましょう。あなたの命を救うのはあなたの心がけ次第です。
胃壁はいくつかの組織の層が重なって出来ています。内側が粘膜、外側が漿膜という組織で、その間に平滑筋という筋肉の層があります。「早期胃がん」とは、筋肉の層まで達していない胃がんを言います。「進行胃がん」とは、筋肉の層を超えて深くなった胃がんを言います。
胃がんの転移がある、胃がんの転移が無い、ということから、早期胃がんと進行胃がんの区別がつくものではないのです。
早期胃がんでも転移していることがあり、進行胃がんでも転移していないことがあります。
胃がんを始め消化管のがんでは、リンパ節への転移可能性はがんの大きさではなく、がんの深さと関連します。
リンパ節への転移の程度は予後とも粋レは2〜3%であり、「粘膜下層がん」で、リンパ節転移は20%です。筋肉の層に達する進行がんだとリンパ節転移は50%以上です。
早期胃がんはまず無症状ですが、進行がんでは、みずおちの痛み、食物の通過障害による胃のもたれ、吐き気、胸やけ、食欲不振等々が起こります。更に胃がんが進行すると、がんからの出血が多くなります。すると貧血になりやすくなり、一方では血が便に混ざる為にまっ黒な便が出るようになります。ここまでくると栄養状態が相当悪くなりますので体重が著しく減少します。ですから急に痩せるのは危険信号なのです。同じような理由から食べ物の好みが変わるのも見落としてはならない胃がんの症状です。
がんが胃の壁を貫いてもっとも外側の漿膜に達すると、がん細胞が腹腔内に種をまいたようにこぼれだして腹水がたまるようになります。
胃がんの初期症状は無症状なので特に発見が困難です。定期的ながん検診を受けましょう。
進行がんになって初めて胃がんの自覚症状が出てきます。みずおちの痛み、食物の通過障害による胃のもたれ、吐き気、胸やけ、食欲不振等々、更に胃がんが進行し末期症状になるとがんの出血に伴う諸症状が現れます。
さて、スキルス胃がんのことです。
グラビアアイドルの堀江しのぶさん(23歳)、アナウンサーの逸見政孝さん(48歳)らがスキルス胃癌でなくなったことは有名です。
このスキルス胃がん、医学的には【びまん性に胃壁に広く浸潤し、腹膜播種を来たして癌性腹膜炎(血性の腹水貯留)に発展しやすいため、もっとも予後不良で若年女性に多い】と説明されています。
普通の進行胃がんでは、がん病巣は粘膜上にあって火山の噴火口のように盛り上がっていることが多いのです。そのため内視鏡で発見されやすい。
スキルス胃がんは粘膜上に出来る癌ではなく隆起部がありません。胃壁内部全体に横に広がるので内視鏡では発見できないことが多い。
このようにスキルス胃がんは見つけにくいのが特徴で、バリウムを飲んでも胃カメラでも発見しにくいため、見つかった時には手遅れということが珍しくありません。
スキルス胃がんは、胃がん全体の約10%を占め、比較的若い人(30〜40代)、男性より女性に多くみられます。
女性ホルモンが悪化要因とされていて、妊娠や出産時期に重なっていると、がんは急に悪化するそうです。
スキルス胃がんは自覚症状が出たときはほとんど手遅れの状態だと言うことですが、100%助からないということではありません。
生存率○○%ということは、助かっている方のほうが多いことをあらわしています。